顕微鏡レーザー・インターフェース MicroPoint マイクロポイント


光学顕微鏡の落射照明装置取り付け位置からレーザー光を導入し、対物レンズ下の試料へレーザー照射を行います。対物レンズの集光力で試料上に絞り込むことにより、簡単・安全・正確にかつ非汚染で、個別細胞のアブレーションや微小領域への光刺激を行うことが出来ます。ほとんどの光学顕微鏡に改造なしで取り付けることが可能です。標準のシングルビームのタイプと、簡易スキャナーを内蔵していて視野内の任意位置へレーザーを照射可能なガルバノタイプが用意されています。
特徴
- 極微小に光刺激:回折限界近似の微小スポット(100X対物使用時で0.3μm以下)
- レーザーと観察光源が同軸:観察と同時にレーザーの照射が可能
- 試料の深さ方向に選択的照射が可能
- ファイバー接続方式のため、設置・移動が簡単におこなえます。
- ダイレーザー採用、目的により波長を変えることが出来ます。 (選択可能範囲 365nm~900nm)
- パルスエネルギー 50μJ以上、パルス幅 2-6 nsec.
- ビームのアライメント、パワーの調節が容易に行えます。
- オリンパス、ニコン、ライカ、ツアイス各社の正立/倒立の光学顕微鏡へ搭載可
アプリケーション
- レーザアブレーション / Laser Ablation
- フォトブリーチング/Photobleaching
- フォトコンバージョン/Photoconversion
- フォトアクチベーション/Photoactivation
- フォトスイッチング/Photoswiching
試料の特定部位を切断、破壊、損傷する事ができます。
対象:線虫、ハエ、ゼブラフィッシュ、植物の根、酵母など
例:神経の切断、微小器官の破壊、細胞の損傷、

蛍光色素に強い光を照射することで褪色させます。
この現象を利用してFLIPやFRAPの実験を行います。

特定波長の光を照射することで蛍光波長をシフトさせます。

PA-GFPやPA-RFP等の蛍光タンパク質に特定波長の光を照射することで蛍光強度を増幅させます。

特定波長の光を照射することで可逆的に蛍光波長を変化させます。また、フォトクロミック化合物を用いたフォトクロミズムの現象を顕微鏡下で実験できます。

参考動画
マイクロポイントによる血栓形成と止血/ Laser induced Thrombosis and Haemostasis
ショウジョウバエの細胞壁の切断 / drosophila cell wall cut
アブレーション / Laser Ablation #1
アブレーション / Laser Ablation #2<
窒素パルスレーザ
レーザ電源として窒素パルスレーザを使用します。コンパクトで扱いやすいカートリッジ式と高出力で安定した出力を維持しやすいガス供給タイプをご用意しています。
カートリッジ式 | ガスフロー式 | |
波長 | 337.1 nm | |
繰り返しレート | 1 - 20 Hz | |
パルス幅 | 4 ns | 0.9 ns (900 ps) |
パルスエネルギー | 150 μJ | 300 μJ |
ピーク出力 | 45 kW | 330 kW |
連続ショット安定精度 | <± 3.5 % | <± 2.5 % |
寸法(W x H x D) | 95 x 95 x 279 mm | 300 x 150 x 580 mm |
重量 | 3.4 kg | 13 kg |
窒素ガス供給方式 | カートリッジ交換 | ガス設備(ボンベや施設配管) |
※本体前面に電源ケーブル、後方にファイバカップラが接続されます。余裕を持った設置スペースをご用意ください。
アプリケーションノート
DNAの損傷・修復を観察
参考資料ダウンロード:光学顕微鏡のEpiポートに取り付けたマイクロポイントを用いて、試料 のDNAを損傷し修復する様子を観察する。
カタログダウンロード
カタログダウンロード:レーザ・インターフェース・システム マイクロポイント