GLIM (Spatial Light Interference Microscopy 勾配光干渉顕微鏡)
勾配光干渉顕微鏡は、研究グレードの光学顕微鏡をアップグレードします。光学的に厚い試料(組織、スフェロイド/オルガノイド、胚、動物モデル)の定量的で高解像度の3Dトモグラフィーを提供します。
GLIMは、数百ミクロンの厚さや光学密度の高い多層膜試料で高いイメージングコントラストを実現するため、定量的な位相イメージングの分野ではユニークな存在です。
GLIMの利点:3D培養物やモデル生物を単細胞解像度で画像化し、蛍光とシームレスにオーバーレイし、視野全体で3Dトモグラフィーを実行することができます。
GLIMバージョン:
GLIMは、微分干渉(DIC)顕微鏡のカメラポートに接続する追加モジュールです。CellVistaプラットフォームは、顕微鏡の電動部(ステージ、Zドライブ、蛍光タレット、シャッター)を制御します。CellVistaは、GLIM、蛍光、DIC、明視野を含むサンプルのプログラムされた4D(3D時系列)マルチチャンネル画像を取得することができます。すべての出力は、シームレスなチャンネル オーバーレイのために同じカメラでキャプチャされます。
勾配光干渉顕微鏡 GLIMイメージングシステムには3種類のバージョンがあります。
GLIM Basicは手動顕微鏡で使用します。固定ターゲットのタイムラプス撮影に適しています。
GLIM Proは電動顕微鏡と組み合わせることで完全に自動化されたハイスループット、マルチチャンネルデータ取得を実現します。2Dや3Dスキャンを必要とする複雑なプロジェクトに適しています。
また、GLIM Proはマルチチャンネル実験や高速ダイナミクス測定にも適しています。
GLIM UltimateはGLIM Proで生成される1時間あたり1TBを超えるデータを長期間(数週間/数か月)にわたって保存し効率的に管理するシステムです。GLIM UltimateはGLIM Proと100 TBの大容量ストレージサーバーを組み合わせたシステムです。
主なアプリケーション
- ウシ胚の3次元形態学
- 単一細胞分解能の3Dスフェロイド/オルガノイドアッセイ:増殖・増殖、細胞毒性、
生存率、免疫細胞の殺傷、老化、アポトーシス - 脳組織(急性または固定)の形態
- 顕微鏡動物モデル 3D構造と行動 線虫、シマウマの胚、ミミズバエ
- 植物組織
各メーカの光学顕微鏡と組み合わせ可能です
CellVista GLIM ProモジュールとNikon Ti2顕微鏡組み合わせ例
CellVista SLIM PROモジュールとライカDMi8顕微鏡組み合わせ例
GLIMバージョンの機能比較
特徴 | GLIM BASIC | GLIM PRO | GLIM ULTIMATE |
リアルタイムイメージング | ○ | ○ | ○ |
プログラム 2D スキャニング | ☓ | ○ | ○ |
プログラム 3D スキャニング | ☓ | ○ | ○ |
蛍光オーバーレイ | ☓ | ○ | ○ |
大型HDDアレイ | ☓ | ☓ | ○ |
GLIM 取得速度 | Up to 5 fps @1928×1448 px | Up to 15 fps @2048×2048 px | Up to 15 fps @2048×2048 px |
Phi Optics GLIM technology概要
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