Digital Illumination MOSAIC デジタル・イルミネーション・モザイク
モザイク(Mosaic)は光学顕微鏡に取り付けて、検鏡しているサンプルの任意領域へ特定波長光を照射できる装置です。DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)の採用により、刺激箇所の始点・終点、同一視野内複数箇所の刺激光照射でも時差が発生致しません。光刺激用の光源は水銀光源やキセノン光源、LED光源やその他レーザーを搭載することが可能です。水銀光源UV光を用いたUncagingや480nm付近の波長を用いたChR2の実験、405nmレーザを用いたFRAPなど様々なアプリケーションに対応します。
特徴
- 最小サイズ形状は回折限界近似の解像度
- 自由な形状の視野絞りを形成して、任意の領域のみに光刺激を与えることが出来ます。
- 同一視野内で複数箇所完全に同時に光を当てることが出来ます。場所による時間差が生じません。
- 目的により様々な光源を使用することが可能です。
- 観察と同時に照射が可能です。
- ほとんどのビデオカメラ、デジタルカメラの入力に対応。
- 最小パルス幅 0.1m秒で照射可能。
- イメージング装置からのトリガでコントロール可能です。
Uncaging、FRAP、Photoactivation、ChR2、Photochromismなどの光刺激に最適
- ケージ解除/Uncaging
- フォトブリーチング/Photobleaching
- フォトコンバージョン/Photoconversion
- フォトアクチベーション/Photoactivation
- フォトスイッチング/Photoswiching
- オプトジェネティクス/Optogenetics
不活性化された分子であるケージド化合物に光を照射することで瞬時に元の生理活性分子を出現させることです。 顕微鏡視野内の任意の場所を選択して局所的に活性化させます。
蛍光色素に強い光を照射することで褪色させます。 この現象を利用してFLIPやFRAPなどの光刺激実験を行います。
*FLIP(光退色蛍光減衰:Fluorescence Loss in Photobleaching)
*FRAP(光退色後蛍光回復Fluorescence Recovery after Photobleaching)
特定波長の光を照射することで蛍光波長をシフトさせます。
PA-GFPやPA-RFP等の蛍光タンパク質に特定波長の光を照射することで蛍光強度を増幅させます。
特定波長の光を照射することで可逆的に蛍光波長を変化させます。また、フォトクロミック化合物を用いたフォトクロミズムの現象を顕微鏡下で実験できます。
光遺伝学におけるChR2やNpHRを使用した実験が出来ます。
Mosaic Duetを用いれば、指定した領域に特定の波長、それ以外に特定の波長を照射できます。
*ChR2/ChannelRhodopsin-2 (チャネルロドプシン2)
*NpHR/Halorhodopsin (ハロロドプシン)
目的に合わせて光刺激用光源が選択可能
光刺激に使用する光源は、目的に合わせて各種選択できます。
簡単に取り替えられるので、様々な実験を行うことができます。
刺激用光源 | 水銀光源 |
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キセノン光源 | |
LED光源 | |
405nmダイオード・レーザ | |
488nmアルゴンレーザ | |
その他ご要求による |
仕様
●製品仕様
透過波長 | 360 nm - 800 nm |
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消光比 | > 1000 : 1 |
最小スポット | 回折限界近似値(100倍油浸対物レンズ使用時、但し条件による |
光学素子 | < 1 um |
最小光学パルス幅 | 75 um 外部トリガ |
100 um 内部トリガ | |
最小フレーム繰り返しレート | 600フレーム/秒 |
本体 | 長さ:333mm~368mm(仕様による) |
電源 | 100-240VAC、50-60Hz、1.0A |
動作環境 | 0℃~30℃、相対湿度 <70 % (結露無きこと) |
●取付可能顕微鏡
オリンパス/Olympus | IXシリーズ、BX51 |
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ニコン/Nikon | TE-2000、Tiシリーズ、ユニバーサル投光管仕様の正立顕微鏡 |
ライカ/Leica | DMIシリーズ |
カールツァイス/Carl zeiss | Axiover 200、Axio Examiner D1、Axio Imager M1、Axio Observer |
●制御可能ソフトウエア
制御ソフトウエア |
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Andor iQ 2.0 |
MataMorph Ver. 7.1以上(32bit) |
MataMorph Ver. 7.74以上(64bit) |
Nikon NIS-Elements 3.0 SP4 build 505 |
Micro-Manage |
rSoftware Development Kits (SDK) |
参考動画
線維芽細胞(fibroblast)のPhotoactivation
>PA-GFP2 (PA_actin) Photoactivation
GFP actin FRAP (Photobleaching)
Photoactivation
ゼブラフィッシュKaede Photoconversion
カタログダウンロード
カタログダウンロード:顕微鏡用光刺激装置モザイク(Mosaic)